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吉幾三「TSUGARU」全訳2 [津軽弁]

昨日の続きです。

2番・3番を訳します。


吉幾三 「TSUGARU」

なぼでもふるだね ゆべながら(いくらでも降るのさ ゆうべから)

どごさもいげねじゃ こいだばや(何処にも行けない こんな状態だったら)

すべっておけたね あのはしで(滑って転んでしまったよ あの橋で)

おどげ らんかんぶつけだね(顎を 欄干にぶつけちゃった)

なじぎどどんずさ いぼでぎで(額とお尻に イボができて)

いまがらいぐだね いしゃこさな(今から行くんだ 医者のところ)

なんだがしらねじゃ ゆべながら(なんだかわからないけど ゆうべから)

いだくてまねはで いてくるじゃ(痛くて駄目だから 行ってくる)

よろたとひじゃかぶ おたてまて(太腿と膝も 調子が悪く)

そごらもいしゃこで みでもらて(その辺も 医者に診てもらって)

ゆこさもはいってくるだね きょう(風呂にも入って来るんだ 今日)

ばげにはもどるね えさこなが(晩には戻るから 家に来ないか)

もやしどねぎへだ もつくべし(もやしとネギを入れた モツ鍋を食べよう)

いっぺいやるべし こにゃこんにゃ(一杯やろうよ 今日の晩)

あぱだきゃいねね だもいねね(カミさんはいない 誰もいない)

でんわこかげるね もどればな(電話かけるよ 戻ってから)

しゃべれば しゃべたて しゃべられる(言えば 言ったと 言われる)

しゃべねば しゃべねて しゃべられる(言わなきゃ 言わないと 言われる)

しゃべればいいのが わるいのが(言えばいいのか 悪いのか)

しゃべねばいいのが わるいのが(言わなきゃいいのか 悪いのか)

今なら 会えるし 帰りなよ 季節は 自然に 待っている

何年 ふるさと 背を向ける その内 絶対 ばちあたる

ヘイ ヘイ ヘイ ヘイ ヘイ ヘイ ヘイ ヘイ ヘイ ヘイ

「生まれた津軽を なめんじゃねえ!」


あおもり ひろさき ごしょがわら(青森 弘前 五所川原)

はちのへ むつに あじがさわ(八戸 むつに 鯵ヶ沢)

くうものめべし さげこまだ(食べ物は美味しいし お酒もまた)

さんぽううみこさ かごまれで(三方海に 囲まれて)

そいでもででいぐ ばがこいる(それでも出て行く 馬鹿がいる)

もどってこねねろ わらはんど(戻って来ないよ 子供たち)

かえればおみやげ もだへでや(帰って来ればお土産を 持たせてさ)

くるどぎまいにじ くたごたね(来るとき毎日 食べたことがない)

かしだきゃいらねじゃ じぇんこけれじゃ(菓子なんかいらない お金くれ)

たはださんりん どすだばや(田畑山林 どうするんだ)

しんだらうるだべ なもやねじゃ(死んだら売るんだろう 何もやらない)

ひゃぐまでいぎるだ なもやねじゃ(百歳まで生きるんだ 何もやらない)

ばげでででやる しんでがら(化けて出てやる 死んでから)

まぐらもどさ たってやる(枕元に 立ってやる)

おぼえでおがなが このわらし(覚えておけよ お前)

おめだじとしとりゃ おなじだね(お前たちだって年を取れば 同じだよ)

しゃべれば しゃべたて しゃべられる(言えば 言ったと 言われる)

しゃべねば しゃべねて しゃべられる(言わなきゃ 言わないと 言われる)

しゃべればいいのが わるいのが(言えばいいのか 悪いのか)

しゃべねばいいのが わるいのが(言わなきゃいいのか 悪いのか)

幸せなんだと思うなら 生んだ両親 会いに来な

何回あんたも 顔見れる 19・20のガキじゃねえ

ヘイ ヘイ ヘイ ヘイ ヘイ ヘイ ヘイ ヘイ ヘイ ヘイ

「青森全部を なめんじゃねえ!」


以上、ざっと訳してみました。

ネイティブ津軽弁をラップに乗せて歌う吉の試みに大いなる拍手を送る。

そして、人口減少に嘆く気持ちもよくわかる内容になっている。

何より吉の青森愛を強く感じる。

皆さんもぜひ一度聞いてみてください。



 
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吉幾三「TSUGARU」訳してみました。 [津軽弁]

一か月以上ご無沙汰をしておりました。

何かとバタバタと忙しく、おまけにこの暑さですっかりダウンしておりました。

9月に入り何とか涼しくなり、ほっと一息ついております。

ところで、吉幾三の「TSUGARU」が話題になってますねえ。

津軽弁のラップということで、聴いた人はほぼ何を言っているかわからないとか。

そこで、余計なお世話とは知りつつも全部訳してみようと思います。

少し長くなりますが、歌詞を一行ずつ書いて( )内に訳を書いてみます。


吉幾三  「TSUGARU」

おめだのじこばば どしてらば?(おたくのご両親、どうしてました?)

おらえのじこだば きょねんしんだね。(うちの父親は、去年亡くなりました)

おめだのあにさま どしてらば?(おたくの息子さん、どうしてました?)

おらえのあにさま しらねじゃわ。(うちの息子は、知らない)

かみさいったて きいだばて(都会に行ったって 聞いたけど)

かみのどのどさ いったがや(都会のどこに 行ったのやら)

さっぱどわがねじゃ おいのあに(さっぱりわからない うちの息子)

ばがこでばがこで しかだねね(馬鹿で、馬鹿で 仕方ないわ)

おめだのあねさま どしてらば?(おたくの娘さん、どうしてました?)

おらえのあねさま あめりかさ!(うちの娘は、アメリカにいます)

よめこさなったて なねたたば(結婚したけど、何年たったことか)

もどってこねねろ ばがこだね(戻ってもこない 馬鹿だね)

わらしこでぎだて きいだばて(子供ができたって 聞いたけど)

おどごわらしな おなごだな(男の子?女の子?)

いわいのじぇんこも つづまねで(お祝いのお金も 差し上げてなくて)

ほんとにめわぐば かげでらでゃ(本当に御迷惑を かけてしまって)

しゃべれば しゃべたて しゃべられる(言えば 言ったと 言われる)

しゃべねば しゃべねて しゃべられる(言わなきゃ 言わないって 言われる)

しゃべれば いいのが わるいのか (言った方が いいのか悪いのか)

しゃべねば いいのが わるいのか (言わない方が いいのか悪いのか)

春夏秋冬 知ってっか? 花咲き 佞武多に 紅葉と

雪降る 厳しい 四季感じ 生きてることを 知ってっか?

ヘイ ヘイ ヘイ ヘイ ヘイ ヘイ ヘイ ヘイ ヘイ ヘイ

「津軽の言葉を なめんじゃねえ!」


とりあえず、今日は1番の歌詞を訳してみました。

90%以上意味は合っていると思いますが・・・。

2番・3番は、明日にでも。

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