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懐かしいレコード [独り言]

暇つぶしにYouTubeを見ていたら、懐かしいレコードを見つけた。

15歳の時に出会った1枚。

これが、自分をジャズに目覚めさせてくれた。

クルセイダーズの「スクラッチ」。ROXYでのライブ盤。


Scratch

Scratch

  • アーティスト: Crusaders
  • 出版社/メーカー: Mca
  • 発売日: 1997/02/25
  • メディア: CD



ジャズというよりは当時流行っていたフュージョンというジャンル。

ジャズとロックの融合みたいな音楽。

それまでは、全く聴いていなかった未知のジャンル。


なぜ、このレコードを手に入れたかというと、当時あるレコード店が開店するにあたり

店名を募集するというものがあった。

賞品は、1等がLPレコード10枚。佳作がLPレコード1枚というものだった。

駄目もとで応募したら、佳作に選ばれた。嬉しかったですね。

なんせ裕福な家庭ではなかったので、月の小遣いも500円ぐらいの時代。


さて、この貴重な引換券でどのレコードを貰おうかと悩みました。

そのレコード店に行き、2時間ぐらいあれこれ物色しましたが、なかなか決まらない。

ずらり並んだLPはどれもこれも聴いてみたいものばかり。


その時ふと目に留まったのは、この「スクラッチ」のレコード。

表は、薬瓶のようなものが倒れていて、何やら白い液体がこぼれているだけの写真。

何だこれ?と手に取って裏面を見ると、ライブ会場の写真が何枚か載っている。

歌は無しで、いわゆるインストルメンタルらしい。

電子ピアノ・テナーサックス・トロンボーン・エレクトリックベース・ドラム

それにエレキギター。エレキギターが「ラリー・カールトン」とあった。

このギタリストの名前は聞いたことがある。その他は、聞いたことがない名前ばかり。


一度棚に戻したのだが、裏面のライブ写真がどうも気になる。

全員すごく格好がいいのだ。よくよく見たら、収録曲に知っている曲が2曲ある。

キャロル・キングの「ソー・ファー・アウェイ」とビートルズの「エリナー・リグビー」。

どんな演奏なんだろうとすごく興味が湧いてきた。


結局、いわゆる「ジャケ買い」というやつである(買ってはいないけど)。

早速家に帰って聴いてみて、ビックリ。

メチャメチャいい。特にウィルトン・フェルダーのサックスが抜群。

胸にビンビン響いてきた。ラリーのギターもすごいテクニック。

「ソー・ファー・アウェイ」のサックスとトロンボーンの1分近いロングトーンには

完全にノックアウト。ライブ盤だけに観客のノリも最高。

これにしてよかった。自分の選択は間違っていなかったと確信。


それ以来、クルセイダーズのことを調べまくり、ジャズのグループだったのを知る。

あとはもう高校時代はジャズに嵌ってしまい、有名どころのLPを小遣い貯めて買い漁り

一人悦に入っていた(この時期、同年代でジャズに興味のある人は皆無であった)。


ということで、久しぶりに「スクラッチ」をYouTubeで聴いているのだが、涙物だね。

これが、クルセイダーズの最高傑作アルバムだと言っても過言ではない。


これを聴いて、ジャズのファンになる若者が一人でも増えてくれれば、うれしい。



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コメント 3

tomi_tomi

こんにちは!クルセイダーズ 懐かしいです。今でもMPプレイヤーにはスタンディング・トールを入れて聞いてます^^
by tomi_tomi (2021-01-18 15:30) 

odosama

tomi_tomiさん
良いですよねえ。最近のウィルトンを見ましたが、やはり
年取りましたねえ。でも、サックスの音色は昔のままです。
by odosama (2021-01-18 15:48) 

八犬伝

「ソー・ファー・アウェイ」も「エリナー・リグビー」も
実に名曲ですよね。

by 八犬伝 (2021-01-18 21:24) 

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